2026/09/25
東北旅行で訪れた、十和田市現代美術館

先日、家族で青森・岩手・秋田・宮城の東北4県を旅行してきました。
旅行先では、観光や食事はもちろんですが、私が楽しみにしているのが建築巡りです。
今回は、以前から一度訪れてみたいと思っていた、青森県の「十和田市現代美術館」へ行ってきました。
この美術館を設計したのは、金沢21世紀美術館などで知られるSANAAの西沢立衛氏。
実際に訪れてみると、シンプルな外観の中に、非常によく考えられた空間構成があり、改めて建築の面白さを感じました。
大小さまざまな白い箱を、ガラスの廊下でつなぐという特徴的な構成。
一見するとシンプルですが、それぞれの展示空間に独立した個性があり、建物全体が一つの街のようにも感じられます。
特に印象に残ったのは、建物と街とのつながりです。
大きなガラス面によって内と外の境界が曖昧になり、美術館の中にいても街の風景や自然を感じられる。
美術館という閉ざされた空間ではなく、街に開かれた建築になっているところに魅力を感じました。


敷地内には、思わず足を止めてしまうようなアート作品も点在しています。
白を基調とした建物に、鮮やかな色彩の作品が映え、建築とアートが互いの魅力を引き立てているように感じました。
作品を展示するための建物でありながら、建物そのものもアートの一部になっている。
建築、アート、自然、そして街が一体となった空間は、実際に訪れてみてこそ感じられる魅力がありました。

今回の美術館を見て、住宅づくりにも通じるものがあると感じました。
単にデザインが美しいだけではなく、光の入り方や視線の抜け、内と外のつながりによって、空間の豊かさは大きく変わります。
同じ広さの空間でも、窓の配置や庭との関係、外からの見え方によって、そこで感じる心地よさはまったく違うものになります。
私たちが日々携わっている住宅づくりでも、間取りやデザインだけではなく、そこで暮らす人がどのような時間を過ごすのかを大切にしたいと思います。
建築は、建物そのものをつくるだけではなく、そこで過ごす人の体験をつくるもの。
そんなことを改めて感じさせてくれた、今回の建築巡りでした。